【登山】北アルプス 剣岳 2日目② 馬場島~早月小屋
8月5日、2日目 馬場島から早月小屋
番場島荘前のベンチで1時間の休憩後、いよいよ早月尾根に足を踏み入れます。登山届は番場島荘の玄関前にポストがあるので、忘れずに提出しましょう。ポスト横には5月からの行方不明者を探すチラシが貼られており、単独の私は気が引き締まる思いです。
ここ番場島荘は11時より食堂が開いており、ご飯が食べられます。また、お茶やアクエリアスのペット系が200円で販売されているので、ドリンクの補給が可能です。
水はキャンプ場の水栓から汲むことが出来ますが、生水なので飲用は自己責任でとのこと。しかし、早月小屋までトイレ等がないことを考えると、水源地が汚染されている可能性は低い。むしろ、北アルプスの天然水なので美味しいかと思います。実際に私も汲んで行きましたが、問題ありませんでした。
初めて来た番場島ですが、登山口は道路に沿って奥の方にあります。左手にはキャンプに良さそうな芝生広場があり、その先に「試練と憧れ」の石碑があります。
数々の石碑に刻まれた文言を噛みしめ、尾根に挑みます。
番場島から早月小屋まで5.4km、コースタイム5時間40分です。
10:55 登山口出発
最初は急こう配を上がりますが、10分ぐらいで平地に出ます。
11:42 1kmの看板通過 松尾平
ここから200ⅿ間隔で、標高表示の看板がありその前には、大きなベンチがあります。また、ここから5分弱登ると、切り株のベンチが見えます。
11:57 木に食べられる保安林看板 ベンチからしばらく進むと、木に飲み込まれる黄色い看板が見えてきます。この樹木は、気の遠くなるような年月を経てきていることを実感しました。
次第に勾配が辛くなり、この後は早月小屋まで標高表示の写真のみです。
12:44 1,200m
13:29 1,400m
13:49 1,600m
1,600m付近でかなり細い尾根がありました。明るければ危険はありませんが、夜間は注意が必要な個所だと思います。
14:35 1,800m
15時前から雷雨となり、ペースが落ちてきました。光ってから雷鳴が響くまでにを数え、雷雲が近そうであれば、はい松に隠れるなど対策をしながら登りました。小屋近くから鎖場やハシゴが出てきましたが、登山道が川のように雨水が流れる中でしたのでとても辛く感じました。
16:20 早月小屋到着
所要タイム 番場島より5時間25分 本日の総行動時間 12時間20分
無事に早月小屋へ到着。計画では、キャンプ場で宿泊予定でいたが雷雨に心が折れ、小屋泊に変更しました。本来であれば事前予約が必要な早月小屋ですが、お盆前の平日とあってこの日は当日でも宿泊出来ました。非常にありがたいです。
予想より順調なタイム
まずは、今日の計画した行程を消化することができ、とても良かったです。番場島までラン+徒歩で27km、その後に早月小屋までの登山は、想像より身体の疲労感が少なく、日頃から荷物を背負っての通勤ランの成果が出ていると感じました。
発汗により、固形物が食べられず
道中に固形の行動食があまり食べられず、非常食のジェルを舐め登りました。空腹感はありましたが、咀嚼が出来ずアメばかり食べていました。大量の発汗時は食べられなくなることが、大きな発見でした。固形物よりウィダーなどのジェル系を充実させるべきだったのが反省点です。
雨対策グッツの再考
今回は山小屋まで数時間のところでの雷雨でしたが、袖からの雨水侵入やレインパンツがずり下がる、レイングローブをどこに入れたのか分からなくなったなどの問題がありました。もし、長い移動中の出来事だったらより疲弊していたでしょう。この対策として、袖からの浸水は防水のリストバンドで隙間対策をする。レインパンツは事前に腰ゴムを調整しておく。レイングッツの小物は、レインジャケットのポケットに入れておくことをすべきでした。
細かいところまで、気を使い準備できるのか
登山は大枠の装備さえ揃えれば登ることはできますが、雨対策や行動食の細部など細かい部分まで自分に合わせて準備すれば、より快適に登山をすることができます。実際に体験しこの場合はこうするなど経験値に左右されますが、想像し試してみることが、次への登山へ繋がることが分かりました。
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